ロマンス詐欺とは何か
ロマンス詐欺とは、SNS・マッチングアプリ・出会い系サイトなどを通じて接触し、恋愛感情や友情を演じることで相手の信頼を獲得した後、金銭をだまし取る詐欺の手口です。海外では「Romance Scam」と呼ばれ、国際的に被害が拡大しています。日本でも特に2020年代に入ってから報告件数が急増しています。
典型的な手口の流れ
- 接触:インスタグラム・Facebook・マッチングアプリなどで「いいね」やフォローから始まる。プロフィール写真は外国人モデルや医師・軍人などの"魅力的な人物"の盗用画像が多い。
- 関係構築(ラブボミング):毎日連絡を取り合い、急速に親密さを演じる。「あなただけが特別」「すぐに会いに行きたい」などと甘い言葉を重ねる。
- 信頼の確立:数週間から数ヶ月かけて深い信頼関係を築く。この間に相手の生活状況・資産状況などを巧みに聞き出す。
- 「緊急事態」の発生:「手術費が必要」「ビジネスの資金が一時的に凍結された」「日本への渡航費が足りない」など、もっともらしい理由で送金を求める。
- 際限のない要求:一度送金すると「もう少しで問題が解決する」と繰り返し求められ、被害額が膨らんでいく。
ロマンス詐欺に気づくための危険サイン
- プロフィール写真が「完璧すぎる」外国人で、逆画像検索すると別のサイトで使われている。
- 知り合ってすぐに「愛している」「運命を感じる」などの言葉を使ってくる。
- 「ビデオ通話ができない」理由として、戦地・海外出張・医療従事などが挙げられる。
- 会う約束が毎回キャンセルになる。
- 投資や仮想通貨について「必ず儲かる方法を教えてあげる」と話題を向けてくる(投資詐欺との複合型)。
- 電子マネー・暗号資産・海外送金など、足がつきにくい方法での送金を求める。
「pig butchering(豚の丸焼き)詐欺」に注意
近年急増している手口が「pig butchering scam」と呼ばれるものです。まず偽の投資プラットフォームへ誘導し、最初は少額の利益が出るように見せかけます。信頼が高まったところで大きな投資を促し、引き出そうとすると「税金」「手数料」などを名目に追加入金を求め、最終的にサイトごと消えます。ロマンス詐欺と投資詐欺を組み合わせた非常に悪質な手口です。
被害を防ぐためのチェックリスト
- ☑ プロフィール写真をGoogleの逆画像検索で確認した
- ☑ ビデオ通話で本人確認を試みた
- ☑ 会ったことのない相手への送金を求められていない
- ☑ 「秘密にして」と言われていない
- ☑ 投資・仮想通貨の話題を持ち出されていない
被害に遭った場合の相談先
恥ずかしさや「だまされた自分が悪い」という気持ちから一人で抱え込む人が多いですが、それが詐欺師の思うつぼです。消費生活センター(局番なし188)や警察(110番)への相談を躊躇わないでください。